tamagoは、Emacs上での日本語入力メソッドで、変換エンジンとしては別途Wnn、Canna、Anthyなどを利用する。
僕の利用している変換エンジンはWnn6で、もう10年近く昔の古いものなのだが、Emacs+tamago+Wnn6という組み合わせを越えるものは、まだ使ったことが無い(Wnn8とかのWnnの新しいバージョンは試してみたいと思うが...)。
もちろん、MS-IMEの方が日本語変換の利口さという意味では良いと思うのだが。
tamagoの何が良いかというと、日本語入力モード中でもアルファベットを使いたいときには、'q'を打つと、それ以降の文字がアルファベットになること。
もちろん、MS-IMEでも、キー操作でひらがなになってしまったものをアルファベットに戻すことも出来るのだが、使った人にしかわからないだろうけれど、この'q'によるアルファベットモードは、思考の中断がすくなくとても使いやすい。
そして、Emacsのコマンドを入力するときには、IMが無効になるというのも、大きな理由だ。
ということで、Windows上のMeadowでも、tamagoを使いたいと思いながらも、MS-IME入力で我慢して放置していた。
がなぜか、急に思い立ってMeadow上でもtamagoが使えるかを試してみたくなった。
まず、テスト用のVMWareマシン上にMeadowをインストール。
さらに、CygWinをインストール。
TamagoのCVS headをもってきて、
$ ./configure
$ make
無事動作するが、rodemでは、先日X on Windowsをアンインストールしてしまったため、./configureもmakeも動作しない。
手動でbyte-compileしようかとも思ったが、X on Windowは一度アンインストールしているので、を再度一時的にインストールして、上記手順でtamagoをインストール。
ただし、./configureした後、Makefileを手で修正。
EMACS = /media/c/Meadow/bin/Meadow
lispdir = /media/c/Meadow/site-lisp
これが、ふつうのCygWinなら"media"が"cygdrive"になるはず。
EMACS = /cygdrive/c/Meadow/bin/Meadow
lispdir = /cygdrive/c/Meadow/site-lisp
そして、tamagoのインストールが完了したら、再度X on Windowsをアンインストール。
最後に、Wnn6ではwnn-eggrcを読みに行くのだが、site-lispディレクトリにインストールされるのはeggrcという名前なので、tamagoディレクトリの中のeggrcを.eggrcとして、ホームディレクトリにコピーする。
こんなに簡単に動作するのなら、最初から使っていれば良かった。
この際、通常のIMEもWnnクライアントにしてしまおうか。