TV視聴用ソフトの選定

DIGA BF200からのコンポジット入力を表示するTV視聴用プログラムを考える。 GV-BCTV/PCIという10年前のTVキャプチャーボード経由で表示する。 これが、アナログ時代のアスペクト比4:3なら、キャプチャボード純正のTVステーション、PowerVCR TV Editionなど安定してそれなりの画質で見ることができるソフトがあるのだが、これらは、アスペクト比16:9の表示には対応していない。 そこで、まずLinuxで使っていたVLCを試してみることにした。 しかし、Video4Linux2とDirectShowとの違いからか、なかなかうまく表示できず、同期ずれのようになってしまう。 そこで、別のソフトを試してみることにした。 まず、以前、高画質で定評のあったDScalerを試す。 開発は停止してしまっているようでExperimental 4.1.19となる、DScaler4119.exeをダウンロードしてインストール。 ほぼ設定はなくても動作し、16:9の表示も可能で綺麗なのだが、重い... 高速な変化がある映像は追従が厳しく若干の乱れもあるような気がする。 そこで、国内では、メジャーなアマレコTVをためす。 アマレココ公式ホームページから、「アマレコTV Live アマミキ! Ver2.00a」amarectv200a.zipと「AMV2MT/AMV3 ビデオコーデック Ver3.00g」amv300g.lzhをダウンロードし、インストール。 このコーデックをインストールしないとアマレコTVも利用できない(登録、使用しないでもいい)。 しかし、こちらはまともに表示さえ出来ず、なんとか映像がちらっとみえるだけ... 最後に試したのは、ふぬああ。 これも、長らく更新されていない、Ver.2.5.6.3、hunuaaCap2563.lzh。 一時はキャプチャーソフトとして、かなり愛用していたのだが、マシンを入れ替えた後、なぜか動かなくなってしまい、しばらく使っていなかった。 今回は、なんの苦労もなく動作。以前と、ハードウェア構成もほとんど違わないのに... が、基本的にキャプチャーソフトであるため、ふぬああのみではデインターレースができずコームノイズがのってしまうので視聴には不向きである。 そこで、ffdshowをインストールして、ffdshowのデインタレースフィルターに頼ることにする。 ダウンロード - ffdshow (エフエフディーショウ) - SourceForge.JPからffdshow_rev3800_20110328.exeをダウンロードしてインストール。 まずは、ツールバーの[デバイス]ボタンをクリックして、[デバイスの設定]を行う。
  • [デバイス]タブの[ビデオデバイス]、[オーディオデバイス]で、現在使用しているデバイスを選択。
  • [ビデオプレビューピン(カスタム)]で解像度を「720x480」に設定。
  • [ビデオキャプチャフィルタ]の[ビデオデコーダー]で、「NTSC_M」を設定。[画像の設定]はとりあえず、[既定値]で。
  • [第一クロスバー]では[Input]で、「1: Video Composite In」を設定。
  • [グラフ]タブの[ビデオ]を「プレビュー」、[オーディオ]を「無し」、[クローズドキャプション]も「無し」。
  • [ビデオタイムスタンプ付プレビュー]、[オーディオタイムスタンプ付プレビュー]をチェック。
  • [画面サイズ]-[プレビュービン]を「720x480」にする。
  • そして、プロファイルを「BF200」という名前で保存。
次は、ツールバーの[ビデオフィルタ]ボタンで、ffdshowのデインタレースフィルタを設定する。
  • ドロップダウンリストから「ffdshow raw video filter」を選んで、[フィルタ]-[追加]する。
  • リストボックスから「ffdshow raw video filter」を選んで、[フィルタ]-[プロパティ ページ]で[インターレース解除]の設定を[カーネルインターレース解除]を設定する。
  • そして、プロファイルを「BF200」という名前で保存。
ふたたび、ツールバーの[デバイス]ボタンをクリックして、[デバイスの設定]。
  • [グラフ]タブの [ビデオフィルタ]を「BF200」に設定して、「BF200」プロファイルを[置換]する。
最後に、画面上で右クリックして、[縦横比]を「16:9」にする。 これで、若干コームが出るものの、ほぼ満足行く画質になった。 なお、ふぬああの設定については、下記のページに非常にわかりやすく書いてある。このページでは、「アマレコを使え」と書いてあるが... VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki - ふぬああの使い方 そこで、VLCの設定をもう少し追究。なんとか視聴に耐える画質にすることには成功した。 設定は、以下のとおり。
  • [ツール]-[設定]で[設定の表示]を「すべて」にして、
  • [ビデオ]-[ウィンドウプロパティ]の[ビデオの幅]を「720」、[ビデオの高さ]を[480]
  • [ビデオ]-[ウィンドウプロパティ]の[デインターレス]を「オン」、[デインタレースモード]を「破棄」(「X」でも乱れはないが、若干ジャギーがでる)
  • [入力/コーデック]-[アクセスモジュール]-[DirectShow]-[キャッシュ値]を「20」
  • [入力/コーデック]-[アクセスモジュール]-[DirectShow]-[ビデオサイズ]を「720x480」
  • [入力/コーデック]-[アクセスモジュール]-[DirectShow]-[ピクチャーのアスペクト比]を「16:9」
  • [入力/コーデック]-[アクセスモジュール]-[DirectShow]-[ビデオ入力ソース]を「2」
(あとから試したところ、720x480では不安定になることがあり、640x480の方が良さそうだ) しかし、まだ色が正常に出ていないので、なんとかしたいものだ。 タスクマネージャで見たCPU使用率は、DScalerでは100%近く、ふぬああでは30%程度、VLCでは20%以下。 使い勝手、画質、CPU占有率などから考えると、現状ではふぬああを使うのが一番良さそうだ。 理想は、今ヤフオクで狙っているGV-VCP3Rが落札でき、towerに接続して使えることなのだが。

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このページは、norが2011年4月 8日 20:06に書いたブログ記事です。

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