正人さんは、1本目よりはかなりよく踏んではいたが、成績はふるわず。
北島とのダブルエントリーのため、正人さんはスタート地点のそばで車を止め、エンジンとタイヤを噴霧器で冷やす。僕は今回は中沼のサービスがメインなのでパドックを離れられないのがもどかしい。
荒井さんは今回は大きなミスなく走り、当然のごとく逆転トップに。
さあ、北島が出走だ。
奥の方で一瞬もたついたように見える。
が、ギャラリーコーナーのS字は絶賛のWRCのようなドリフトで駆け抜ける。
手前で絶好のアングルに車の向きを変え、ステアリングはほぼニュートラル。
アクセルを踏む時間も量も、積算量がとにかく大きい。
そしてラインも、次のコーナーへの進入姿勢もほぼベスト。
見ていた僕とケンタローは喚声をあげる。
もっともケンタローは厳しく、「進入でちょっと探っていましたね」だと。
しかし中間は荒井さんから遅れること2秒。
ゴール付近はバドックからは見えない。アナウンスを待つが、残念ながら1秒届かず。
櫛田さんの追撃はなんとかかわすものの2位に終わってしまった。
そしていよいよ中沼の2本目。
中沼がスタートしてしばらくして前走者がスピン。そして中沼には赤旗が提示される。再出走だ。
今回のレイアウト。ゴール直前でコースがクロスする設定なので、スピンでもおこるとほぼ再出走となる。僕には、とてもこんなレイアウトはできないな。
この再スタートが吉凶どっちに転ぶのか。
そして、再スタート。
山の裏側に消えていくシビック。
そして、5秒ほどでふたたび姿を現わ、さない...
持病のドライブシャフト折れだ...
1輪駆動でゆっくりとシビックは帰ってきた。
中沼の無念さは想像もできないものだろう。
出走前にわかったライバルの成績で、7位でシードゼッケンが取れると確実に走りきる方向で、スタートしたのだ。
僕もとっても残念だ。
けれども、たった最後の2戦だったけれど、ひさびさの全日本ダートラのサービスを僕はとっても楽しむことができた。
ありがとう、中沼。
まあ、来年も気が向いたらさそってちょうだい。。
(正人さんと北島の写真はクリックで拡大します)