サービス会場脇のスーパーSS。
2台同時スタートのギャラリーSSで毎日、最終SSとして行われる。
ここで横に並んだのは鴇田君。ダートトライアラーでもある彼は、こういうコースは得意だ。
須藤さんは負けたくない気持ちが先行したか、ガードレールにぶつかりそうになりゴールしてからため息。
そして、2本目。
スタートが舗装だし駆動系をいためないように、低い回転でゆっくりアクセルを繋ぐ。
その瞬間。
車は前に出ず、ボンネットの下から嫌な音が...
二人で顔を見合わせる。
悲しいというより、もはや無表情に近い顔。
僕は黙って、ペンとレグ離脱届けを取り出した。